# ヒアリング時の会話 — 自動車部品工場：受注 → 出荷

> **これはシミュレーションです。** 実在の企業・担当者の発言ではなく、
> `flow-interview` スキルの手順を検証するために作成した架空のヒアリング記録です。
> 記法がどんな質問から埋まっていくかを追えるように、やり取りをそのまま残しています。

**聞き手：** flow-interview（AI）
**話し手：**
- **田中さん**（製造課・工場職員）… 現場の実作業、紙の運用、待ち、困りごと
- **佐藤さん**（生産技術・エンジニア）… システム、EDI、リードタイム、自動化状況

`flow-interview` の手順どおり、**全体像 → 役割 → 時系列 → ステップ詳細 → 用語 → 分岐・並行・例外**
の順に、会話を小さく回して聞いている。
**聞けなかったことは推測で埋めず、空欄のままにしている**（末尾に一覧）。

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## Round 1. 全体像

**Q（聞き手）：** この業務、どこから始まってどこで終わりますか？ 現状（AS-IS）を描きますか、理想（TO-BE）ですか？

**A（佐藤・エンジニア）：** 始まりは自動車メーカーさんからの**確定注文がEDIで飛んでくる**ところ。
終わりは**製品を出荷して、ASN（事前出荷通知）を送るまで**です。今回は**現状（AS-IS）**でお願いします。
理想を語る前に、今どこで詰まってるかを可視化したい。

**A（田中・工場職員）：** 現場感覚だと「注文が来た」→「作れ」って来て、「検査待ち」で止まって、
「出荷しろ」で終わる感じですね。

> → `view: AS-IS` ／ `start:` と `end:` が決まる

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## Round 2. 役割（＝行）

**Q：** 登場する部署と社外を、上流から順に挙げてください。社外・外部システムは分けたいので教えてください。

**A（佐藤）：** 社外が **自動車メーカー**（発注元）と **部品サプライヤー**。
社内は **受注管理課 → 生産管理課 → 調達課 → 製造課 → 品質保証課 → 出荷課** の順です。

**Q：** サプライヤーとのやり取りは人ですか、システムですか？

**A（佐藤）：** **EDIの自動発注**です。なので「外部」扱いでいいです。メーカーからの受注も同じくEDI。

> → `roles:` が確定。社外は `#社外`、外部システム連携は `#外部` を付ける

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## Round 3. 時系列（＝列）とマイルストーン

**Q：** 時間の刻みは何が自然ですか？ 節目はどこですか？

**A（佐藤）：** 営業日で **Day0受注 → Day1計画 → Day2部品入荷 → Day3製造 → Day4検査 → Day5出荷**。
標準リードタイムが**5営業日**です。

**A（田中）：** 節目は現場的には3つ。**生産計画が確定**した時点、**製造が終わった**時点、**出荷した**時点。

> → `timeline:` と `milestones:` が確定。「5営業日」は `sla:` へ

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## Round 4. ステップの詳細（手段・成果物・時間・待ち・困りごと）

### 受注の取り込み

**Q：** Day0の受注取り込みから。誰が何をして、それはシステムですか手作業ですか？

**A（佐藤）：** EDIで受注管理システムに自動で入ります。
ただ**内示（フォーキャスト）と確定数の突合は手作業**。担当が毎朝30分くらいExcelで見比べてます。

> → `by: 外部/EDI` ／ `artifact: 受注管理システム` `op: 受注登録` ／ `time: 30分` `freq: 毎日`
> → 「突合は手作業」は `issue:` に

**Q：** そこは改善したいところですか？ 案があれば一緒に描けます。

**A（佐藤）：** うーん、そこは**まだ具体的に考えていない**です。今は製造の実績のほうが先。

> → **改善案（`tobe`）は書かない**。案が無いものを勝手に書かない

**Q：** 差異があったらどうなりますか？

**A（佐藤）：** **±10%を超えたらメーカー担当に電話・メールで照会**します。
**回答が半日〜1日待ち**になって、計画着手が翌日にずれることも。

**Q：** 照会はその日のうちに投げますか？

**A（佐藤）：** はい、**その日の午後**には投げます。

> → `cond` ／ `wait: 回答待ち 半日〜1日` ／ `rework:` で受注確認へ戻す
> → 照会は「Day0 午後」の列に置ける

### 生産計画

**Q：** 計画は誰が、何を使って立てますか？

**A（佐藤）：** 生産管理課が**生産管理システム（MRP）**で立てて、確定させます。

**Q：** どれくらい時間がかかりますか？

**A（佐藤）：** **測ってないですね。** MRPを流すのは一瞬ですが、確認と調整が入るのでばらつきます。

> → `by: システム/生産管理システム(MRP)` ／ `artifact: 生産計画` `op: 計画確定`
> → **所要時間は空欄にする**（測っていないため）

### 部品の調達

**Q：** 計画のあとは？ 同時に走る作業はありますか？

**A（佐藤）：** はい、**計画確定後に「部品発注」と「治具・段取り準備」が並行**で走ります。
両方そろわないと製造に入れません。

**A（田中）：** そう、**材料が来ても段取りができてないと着手できない**し、逆もある。ここは「両方待ち」です。

**Q：** 発注は具体的にどうしますか？

**A（佐藤）：** 不足分の**発注データをEDIで送信**します。納入されたら**受入検収**をして計上します。

**Q：** 部品の納入に期限はありますか？ 遅れたら？

**A（佐藤）：** **発注翌日（1営業日）が納期**。遅れたら調達から**督促**を掛けます。

**Q：** 部品の納入まわりで、困っていることはありますか？

**A（佐藤）：** **そこは今、大きな問題にはなっていない**です。だいたい期日どおり来ます。

> → **課題（`issue`）は書かない**。困りごとが無いなら空欄

**A（田中）：** ただ、**材料待ちで手が空くこと**はありますよ。

> → `wait: 部品入荷待ち`

### 段取りと製造

**Q：** 段取りの準備はどれくらいかかりますか？

**A（田中）：** **半日**くらいです。品種を切り替えるので。

**Q：** 製造の実作業について。何を使って、記録はどう残しますか？

**A（田中）：** **紙の製造指示書**を持ってラインで加工・組立。**まる1日**かかります。
実績は**紙の日報に手書き**して、**翌朝まとめて生産管理システムに入力**してます。
ここが一番のムダで、**実績がリアルタイムで見えない**。

**Q：** 改善案のイメージはありますか？

**A（佐藤）：** **MESで設備から実績を自動収集**したい。それが本命です。

> → `artifact: 製造指示書（紙）` `op: 実績を手書き記入` ／ `time: 1日`
> → `issue:`「日報が紙。翌朝まとめて入力で、実績がリアルタイムに見えない」／ `tobe: MES`

### 検査

**Q：** 検査は？ 待ちは発生しますか？

**A（田中）：** **品質保証の出荷検査**。ロットが溜まるまで**検査待ちが半日**くらい出ます。

**Q：** 検査そのものは何を使いますか？ 成績書はどこで作りますか？

**A（田中）：** 検査は**治具に当てて測ります**。**成績書は検査システム**で、測定値を入れると出ます。

**Q：** 検査そのものの所要時間は？

**A（田中）：** **ロットの大きさでまちまち**ですね。測ってはいないです。

> → `by: 人手/検査治具` ／ `artifact: 検査成績書` `op: 検査システムで作成` ／ `wait: 検査待ち 半日`
> → **所要時間は空欄にする**（測っていないため）

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## Round 4.5. 出てきた専門用語を拾う

**Q：** いま出てきた言葉、業務を知らない人にも分かるようにしたいので教えてください。
「内示」って、どういう意味ですか？

**A（佐藤）：** 確定前にメーカーから示される**見込みの注文数量**です。確定注文とは数量が変わることがあります。

**Q：** EDI、MRP、MES、ASN は？

**A（佐藤）：** EDIは**電子データ交換**、企業間でデータを決まった形式でやり取りする仕組み。
MRPは**資材所要量計画**、計画から必要な部品と数量・時期を割り出すもの。
MESは**製造実行システム**、設備や作業者から実績をその場で集めるもの。
ASNは**事前出荷通知**、何をいつ送るかを出荷前に知らせるデータです。

**Q：** 現場の言葉も。「治具」「段取り替え」「受入検収」「検査成績書」は？

**A（田中）：** 治具は**加工や組立のときに部品を正しい位置で固定する道具**。
段取り替えは**生産する品種を切り替えるために治具や設定を入れ替える作業**。
受入検収は**納入された部品を検査して、数量と品質を確認して受け入れる手続き**。
検査成績書は**検査の結果を記録した書類**で、出荷する製品の品質を証明します。

> → `glossary:` に9語を定義。本文では `[[用語]]` で参照する

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## Round 5. 分岐・例外・手戻り

**Q：** 検査でNGが出たときは？

**A（田中）：** **手直し（ライン外）して再検査**に回します。
この手直しの記録が紙で残るので、後追いが大変。

**Q：** 出荷は？ 梱包は手作業ですか？

**A（佐藤）：** **梱包・ラベル貼りは手作業**です。そのあと**納品書を発行**、
最後に**ASNをEDIでメーカーに送信**して完了です。

> → `except: 検査NG?` ／ `ng:` で手直しへ ／ `rework:` で再検査へ戻す
> → 出荷課の2ステップ ／ 最後は `by: 外部/EDI(ASN)`

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## 空欄にした項目（聞けなかった／答えが無かった）

`flow-interview` の鉄則に従い、**推測で埋めずに空欄のまま**にした。

| 箇所 | 項目 | 理由 |
|------|------|------|
| 生産計画を立案・確定する | 所要時間 | 「測っていない」（佐藤さん） |
| 出荷検査を行う | 所要時間 | 「ロットによってまちまち、測っていない」（田中さん） |
| 部品を納入する | 課題 | 「大きな問題にはなっていない」（佐藤さん） |
| 受注データを取り込む | 改善案 | 「まだ具体的に考えていない」（佐藤さん） |
| 各ステップ | 頻度 | 受注取り込み（毎日）以外は聞けていない |

## 推測で補った箇所

| 箇所 | 内容 | 根拠 |
|------|------|------|
| 梱包・納品書発行 と ASN送信 を2ステップに分けた | 聞き手による構造化 | 発言は「梱包して、納品書を出して、ASNを送る」という一連の流れ |
| 治具・段取り準備を Day2 に配置 | 聞き手による配置判断 | 「両方そろわないと製造に入れない」からの逆算 |

## 未ヒアリングの項目

- 初品検査の有無
- ロット・トレーサビリティ記録の運用
- 複数ラインの並行稼働
- 督促を誰がどの手順で行うか

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## この会話から生まれたもの

- `order-to-shipment.flow` … 上記のやり取りを記法に落としたもの
- `order-to-shipment.html` … `.flow` から `flow-visualize` で生成した業務フロー図
